2023年12月10日(日)、伊予三島運動公園体育館(愛媛県四国中央市)にて「第10回 四国中央空手道選手権大会 敬心杯」が行われました。
本大会は、昨年からフルコンタクト空手の全日本ジュニアの1つであるJAC(ジャパンアスリートカップ)の権利大会(予選大会)となっており、烈蹴会の瀬戸丸 遥選手が週1でお世話になっているフルコンタクト空手道場、敬心館さん主催の大会です。
僕と遥は昨年と同じく大会前日は会場設営、当日はスタッフとして参加させていただきました。
もちろん遥は、選手としても参加しました。(*^-^)b
出場人数は昨年より多く、485人。
昨年は3コートだったのに対し、今年は4コートで行われました。
烈蹴会からは、遥が「中1女子 チャンピオン 40kg以上」で出場。
悠心道場さん(松山市)の石丸選手とのワンマッチとなりました。
石丸選手とは今回が初対戦でしたが、実は以前手合わせをしたことがあります。
それは10月28日(土)、悠心道場さんに出稽古に伺った時のこと。
あの時、練習後に「いずれ対戦することになるかもね」と本人に言いましたが、まさかこんなに短期間で実現するとは‥‥‥。
つくづく、女子格闘技界は狭いですね。(^_^;)
さて、出稽古の時はあくまでもテコンドーの技術指導という形で伺ったので、「中・上段蹴りのみで膝蹴りは禁止」というルールでライトスパーをやりましたが、「フルコンタクト空手ルールで試合」となると果たして‥‥‥。
そう思っていましたが、結果は本戦1分30秒で遥の一本勝ち(KO勝ち)。
これには僕も驚きましたが、痛みと苦しみに耐えて立ち上がり、きちんと試合後の挨拶をした石丸選手は立派だと思いました。
試合内容を総括すると、まず体格で若干上回る遥がスピード、パワーでも勝り、試合序盤から積極的に圧力(プレッシャー)をかけていきました。
石丸選手は一度手合わせした時の経験から、テコンドー特有の「伸びのある蹴り」を警戒し、おそらくセコンドからもそういう指示が出ていたはずです。
遥の上段蹴りが何度か頭部にヒットするシーンがありましたが、技有りを取るには至らず、そのまま本戦終了で判定勝ちかと思われました。
しかし、試合終盤に遥が間合いを詰めた際、「テコンドーでは反則となっている空手技」をヒットさせ、そのまま一本となりました。
石丸選手はテコンドーの蹴りに対しては当然かなり警戒していたと思いますが、その技に対してはおそらく無警戒だったと思われます。
警戒されていたテコンドーの蹴りが布石となり、KOするまでの伏線としては完璧に近かったと思います。
圧力、布石、そして伏線。
他にも必要な要素は山ほどありますが、これから先、戦いのレベルが上がれば上がるほど、必然的にこれらの要素もより高いレベルで要求されてきます。
試合後、何度もVTRを確認しましたが、圧力のかけ方、仕掛けるタイミング、使用する技の選択、そしてKOするまでの伏線‥‥‥。
「何かを掴みつつあるな」と感じました。
これで今年の大会出場は全て終わりましたが、テコンドーとフルコンタクト空手で計21大会(うちテコンドーは6大会)に出場し、非常に多くのものを手に入れることができたと思います。
遥の戦力は、この1年で格段に上がったと思います。
それも全て、四国内では敬心館の武村先生をはじめとするフルコンタクト空手の先生方や対戦してくれた選手の皆さん、テコンドーでは主に関西や愛知県の、強豪道場の指導者の方たちや対戦してくれた選手の皆さんのおかげであると、非常に感謝しております。
本当にありがとうございました!(*^^*)
とは言え、現時点での遥(中1)の実力は、テコンドールールであれば国内トップレベルの中学生選手(中3)となんとか互角という程度。(「2023 リンクステコンドーフェスティバル」参照)
韓国、中国、タイ、イランといったテコンドー強豪国のカデット代表選手たちとは、まだかなりの力量差があると断言できます。
※カデット:約12〜14歳
遥は選手として、僕は指導者として、まだ自分たちが知らないこと、気づいていないこと、理解できていないことを貪欲に追求し続けていきます。(*^-^)b
今大会も、貴重な経験を積むことができました。
対戦してくれた石丸選手、主催された敬心館の皆様、ありがとうございました!
今後とも宜しくお願い致します!
押忍!
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