テコンドーでは蹴りの練習をする際、「ハンドミット」を主に使います。
これの利点としては、
・ 小さくて軽いので、取り回しがしやすい。
・ 蹴りがきれいに当たれば「バーン!」と良い音が出るので、蹴りのスピードや正確性が養われる。
・ 蹴る人との体格差があっても、持ち手の負担が少ない。
といったことが挙げられます。
逆に欠点としては、「ハンドミットを蹴る」のと「人を蹴る」のとでは、感覚的に誤差が生じるということです。
ハンドミットは板状、人は棒状であり、また距離感も変わってきますので、これは当然のことです。
つまり、ハンドミットをいくら上手く蹴れるようになっても、「人を蹴るのが上手い」とはならないわけです。
通常はこの「誤差」を埋めるために、スパーリングを数多くこなすわけですが、困ったことにうちの道場には遥(僕の娘)と同世代がおらず、したがって遥のスパーリング相手がいません。
これを解決するためには、「人の形をしたもの」を蹴ればよいということになりますが、現在各メーカーが販売しているものの中で該当するのは、「人型のスタンディングバッグ」ぐらいです。
しかし、仮にこれを買ったとしても、道場(公民館)に置くことはできませんし、そもそも幼児には蹴れない高さです。
また、「スタンディングバッグは人と違って動かない」ということも、欠点の1つです。
……ですので、「人型で動くもの」を作ることにしました。(^-^)
「人のダミーである」というところから、「ダミーちゃん」と名付けました。
顔の部分は、完全におまけです。(^_^;)(笑)
過去のブログで書いた、6月5日(日)の「北フェス」では、遥にハンドミットよりもダミーちゃんを数多く蹴らせて、大会に臨みました。
試合前のアップでもダミーちゃんを使い、わりと注目の的だったようです。(*^-^)b
残念ながら、わずか1点差で優勝を逃しましたが、「スパーリング相手がいない」にも関わらず、そこそこの成果は出ていたと思います。
大会後、ダミーちゃんに改良を加えましたが、現在1回の練習中に蹴る回数で言えば、
ハンドミット:ダミーちゃん = 3:7
といったところです。
結局のところ、
「同い年ぐらいのスパーリング相手がいれば」
「道場がもっと広ければ」
「こういう練習道具があれば」
なんていうのは、全て「無い物ねだり」にすぎないと思います。
そんなことを考える前に、
「練習道具が無いのなら、自分で作る」
「既存の練習方法で結果が出ないのなら、オリジナル練習を考案する」
という姿勢の方が、よほど重要なのではないでしょうか?
……これは何も格闘技に限ったことではないと、僕は思います。
試合をすれば必ず勝ち負けがあり、勝ったとしても必ず反省が生まれます。
それらに基づいて、今後も貪欲にオリジナル練習を考案し、試合で確実に結果を出していきたいと思います。(^_^)v
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