2023年10月15日(日)、中山公園体育館(岡山県倉敷市)にて「第19回 倉敷市長杯・会長杯争奪 EVOLUTION ALL JAPAN KARATE TOURNAMENT」が行われました。
本大会はフルコンタクト空手の全日本ジュニアの1つである「チャンピオンカップ決勝大会」の権利大会(予選大会)となっています。
遥は同じく全日本ジュニアの1つであるリアルチャンピオンシップ、JAC、グランドチャンピオン決定戦の出場権を既に獲得していますが、さらに本戦出場権を獲得し、レベルが高い選手たちとの試合経験を積むために出場することにしました。
開会式で、本大会の主催者である岡山県極真空手道連盟 永世代表、西田 憲治師範に全員で黙祷を捧げました。
ちょうど2ヶ月前の8月15日、道場での稽古後に門下生を見送った後、道場で倒れてそのまま亡くなられたそうです。
大会の成功を見届け、道場で亡くなられたという話を聞いて、心を打たれる思いがしました。
僕は残念ながら一度もお話しすることができませんでしたが、西田師範はきっと、多くの空手関係者の方たちから慕われていたと思います。
本大会には今回初めて出場させていただきましたが、烈蹴会からは遥が「上級 中学1年女子 45kg以上の部」で出場。
4人でのトーナメントとなりました。
試合直前の遥
初戦の相手はなんと、わずか6日前の10月9日(月・祝)に行われた「四国選抜空手道選手権大会」で戦った姫路市の中田選手。
あの時は遥がテコンドーの蹴りで終始圧倒し、試合を優位に進めて勝ちましたが‥‥‥。
いざ試合が始まると、通常フルコンタクト空手では近距離で打ち合う場面が多いにも関わらず、中田選手は離れた距離(テコンドーの間合い)で冷静に、遥の蹴りに対応していました。
そして、一瞬の隙を突いてフルコンタクト空手の間合いに入って打ち合いを仕掛け、遥もそれに応戦。
そこから、また離れる。
そういう攻防が続きました。
もちろんテコンドーの試合展開とは若干異なりますが、部分的に切り取ると「え!?これ、テコンドーの試合!?」と錯覚するような場面も多々ありました。
中田選手、前回の敗戦でかなり遥の蹴りや動作全般を研究してきたようです。
指導者の方も、かなり有能なのだと思います。
そして、たった6日後にそれを実行できる基礎レベル及び応用力の高さ。
さすがは強豪選手、そして強豪道場だなと思いました。
試合は、
本戦→延長→体重判定(5kg以上の差が無し)→再延長
までもつれ込み、僅差で中田選手の勝ち
という内容で、かなり盛り上がっていたと思います。
敗れはしたものの、遥も大変勉強になりました。
試合後、僕と遥、中田選手とお父さんの4人で話しましたが、フルコンタクト空手とテコンドーの大会のことだけでなく、普段の練習のことなど、いろいろ話せました。
「この試合は、優に3試合分以上の価値があったと思います」と僕が言うと、中田選手のお父さんは深く頷いていました。
姫路市と四国中央市。
離れてはいますが、今後もフルコンタクト空手での良き競争相手として、お互いにどんどん高め合っていってほしいと思います。(*^-^)b
それと、中田選手との試合直後、西田道場の代表代行をされている西田 裕二師範(亡くなられた西田 憲治師範の弟さん)から声をかけられました。
「うちの相談役が、ぜひお話ししたいと‥‥‥」と。
来賓席まで西田師範についていき、そこにおられた方と名刺交換をさせていただきましたが、名刺には「作家・ジャーナリスト」とありました。
その方が遥に問いました。
「脱力ができていて、非常にいい動きだった。君はあれを、誰から教わったのかね?」
僕も遥の隣で話を聞いていたので、遠慮気味に手を挙げて「あ、僕です」と答えました。(^_^;)(笑)
続けて「いや、実はこいつはフルコンタクト空手の選手ではなく、テコンドーの選手でして‥‥‥」と僕が説明すると、
「あぁ、なるほどな」と、その先生は非常に納得されていました。
その後、遥にいくつかアドバイスをいただき、中田選手の応援をした後、帰路に就きました。
中田選手は優勝しました。
おめでとうございます!(*^^*)
帰り道の瀬戸大橋で遥が撮影
残念ながら本戦出場権は逃してしまいましたが、非常に貴重な経験を積むことができました。
対戦してくれた中田選手、主催された岡山県極真空手道連盟の皆様、ありがとうございました!
今後とも宜しくお願い致します!
最後に、西田 憲治師範のご冥福を心からお祈り申し上げます。
押忍。
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